「警告」メッセージに振り回された話

こんにちは、ナル(@naru_1walk)です。

日本語は難しいって痛感しています。

そもそも「警告」とは

警告に複数の意味がありますが、自分的には計算機における警告が一番しっくりきています。

コミュニケーション手段の一種で、悪い事態の発生可能性を予告してそれを防いだり逃れたり損害を軽減したりする行動を促すことである。似た言葉に警報があるが、こちらは対象者が不特定多数あるいは広範囲におよぶ一方的な場合に用いる。

警告 -wikipedia-

ざっくり言ってしまえば、「今みているデータは変なところがあるよ。問題なければ一応このままでも作業ができるよ」的な意味合いで捉えています。

ことの経緯

ユーザから仕事で今関わっているExcel取り込みについてこのExcelが正常に取り込めるか連絡がありました。

困ったことに昔のシステムなので仕様書がないという困った状態のため、テスト環境で動作を確認。警告メッセージが出るけども例外的なパターンが含まれている状態であり、その状態で進めても問題ありませんでした。

そのため、ユーザには「そのまま取り込んでもらって問題ないですよ」と連絡しました。

そうしたら

ユーザ
やってみたけど動かないですよ
ナル
確認します(は?何で??)

と問題発生。

再度動作確認を行ったところ、Excel取り込みの完了処理で、「警告」が存在する場合、以降の処理が行われないように作られていました。

仕方がないのでマスタ設定を行い取り込めるように修正。

ナル
何で「警告」なのに以降の処理が行えないんだ!

と心の中で思っていました。

考察

さて、何故こんな勘違いが発生したのか、自問自答してみました。

自分の中の思い込み

「警告」だからそれでいいと判断したら以降の作業が行えると思ったからですかね。
これについては今後少しは考え方を改めるか、「警告」だから「修正しないと先に進めない」を明記化したいと思います。

「エラー」という単語が嫌われてた(気がする)

このシステムは5年以上前に作成されたもの(自分も最近引き継いだからどれくらい前かは知らない)んですが、作成されていた時期ってどうも「エラー」という単語が社内で嫌われていた気がします。

多分不具合の意味であるエラーと混在していたんでしょうね。

そのせいか

  • エラー → 警告
  • 警告  → 確認

みたいな感じで、わざわざ名称を変更していました。

変更するのはユーザから言われることだし、まだいいけど同じ言葉を使わないでくれ・・・。

今自分が主導で作るならよっぽどじゃない限りは「エラー」のままとするか、「エラーとほぼ同じ意味を持つ単語」に変えます。

資料があればまだマシかもしれませんが、一般的な意味と混在するのはよくない。

今後

テストは1機能ではなく1画面内の処理で正常に動くか確認

今回の例ではExcel取り込み処理は警告だから問題ないだろうと思い込んでいたため、再度ユーザから連絡がありました。

今後は1画面内で他にも処理があるのであれば問題なければそれらも動くかどうかを確認するべきだと判断しました。

「その後の処理でエラーになるかもしれないじゃないか!」と思われるかもしれませんがそれは時間との兼ね合いです。その時に対応します。

言葉を変える場合は既存の言葉は使わない

「警告」だけど中身は「エラー」みたいなものは絶対にやめましょう。

どうしても利用したい場合は必ずわかりやすいところに明記するべきです。

一般的な意味で考えて仕事をしたら実はこのシステムでは例外的な意味でエラーになってしまった。そういう時って理解はできても納得することが難しいですしね。

まとめ

日本語は難しい。難しいからこそシステムのように人間と機械が関わるところでは曖昧な表現は極力避けていきたいものです。

ビジネス的な面も考えるとなかなか難しいですけどね。

最新情報をチェックしよう!