こんにちは、ナル(@naru_1walk)です。
社内の本棚からビジネス書を借りたり自分でビジネス書を買っていますがやはり方向性があるなと思っています。
さて、今回の本は社内の本棚からの紹介です。
読んだ本について
概要
カオスな新規事業の現場で必ず役立つ!
リクルートホールディングスの新規事業開発室長として1500の事業を支援し、自らも起業した著者が膨大な失敗と成功の末に掴んだ「超具体的方法論」
出典:麻生要一「新規事業の実践論」
どうして読もうと思ったのか
過去に新しいビジネスモデルを作成することになったとき、どれだけ進めても形になる感じがしなかったため。
感想
「創業メンバーの選び方」には共感しかない
この本では
- 新規事業開発における「チームの組み方(人数・役割)」の正解
創業メンバーの選び方や最適な人数、役割についてのノウハウ書かれています。
人が多ければいいわけでもない、どんな人間を入れるべきなのか。
この部分に関しては決定権を持つ人も含めて読んで欲しいところです。
人を増やしたからうまくいくわけでもないこと、それぞれの参加者には役割があることが理解できます。
特に、情報共有を考慮すると最適な人数はこれ!というのが共感できましたね。それ以上の人数がいるとうまくいかない理由を理論的に説明されています。
自分があるといいなと思ったものをサービス化しか方がいいんじゃないかと思うことへの裏付けができた
自分は漠然と「自分が困っている、こうした方がいいなと思うものをサービス化しやすいんじゃないか」と感じています。
実際、世に出ているサービスは誰かが利用することでこれまでの作業が楽になるものがですしね。
でもそれは漠然としていて、何故そう思ったのだろうがうまく説明できませんでした。
この本の中では
- 初期に重要なのはビジネスモデルでも技術でもなく「顧客起点」
- 顧客のところへ「300回」行け
のノウハウが書かれており、これらが自分の考えの中でそういうことなんだと理解する材料になりました。
「初期に重要なのはビジネスモデルでも技術でもなく「顧客視点」」、「顧客のところへ「300回」行け」については自分が欲しいと思っているシステムを作る=自分自身を顧客とすることである意味顧客(自分自身)として見ることが出来、自分の中での意見と何回も精査することと同義と感じたからです。
「新規事業開発における「チームの組み方(人数・役割)」の正解」については作る人=意見を出す人が同一のため、情報伝達がスムーズにいくためです。
といっても、自分自身のみで完結するものには限界があり、他のユーザがシステムを利用したいかと言われればそれは別の話なのでそのあたりはもう少し考えなければいけません。
ですが、今まで漠然としていた自分の考えが論理的な考えに基づくとある程度整理できるものだと知ることが出来ました。
分からないことを説明するための心構えが学べる
人に説明する時にこのように思うことはないでしょうか。
「なんで正しいことを言っているのにわかってくれないんだ」。と
自分はよく思います。結果理解してもらうことを諦めがちです。
この本では新しいビジネスを経営陣に説明する際の心構えとして
- 社内会議で正論を語るのは事業家としての「甘え」
がノウハウとして学ぶことが出来ます。
新しいビジネスを始める際、誰も今後はどうなっていくのかわかりません。思ったより売れることもあれば、全く売れないこともあります。
その中で経営陣が知りたいことは「本当に売れるのか」ではなく、そのビジネスに投資できることに納得できるのかです。納得があることでその先に進むことが出来ます。
また、この本は特に社内起業を推していますが、既存事業が関連する部署への折衝についても書かれています。新しいことを始める時には既存事業は考慮しないと言われますが、実際に展開する際はどのように既存事業と融和していくのかを考えていく必要があります。
まとめ
この本は、新しいビジネスを始める際、関わる方全員に一度読んでほしいと感じました。
自分が実際に始める場合は、同じ熱量を持つ人と2〜3人で進めていきたいですね。