こんにちは、ナル(@naru_1walk)です。
Kindle Unlimitedで何か良い本がないかと思って探していると、気になる表紙の本を発見したので読んでみました。
読んだ本について
弟・ヒビトと比べて、一見リーダーのようなタイプに見えない兄・ムッタ。しかし不思議と彼がいるチームはうまくいく。なぜなのか。チームづくりの専門家である著者が、大人気漫画『宇宙兄弟』を題材に、リーダーシップを磨き、チームで成果を出す方法を指南。
長尾彰「「完璧なリーダー」は、もういらない」
感想
リーダーシップについて
リーダーと言えば、皆さんどんなリーダーを思い浮かべますか。
と私は思っていました。
実際、ドラマだとこういったリーダーが多いですよね。
初めてリーダーとしてしっかりやろうと感じたら、このように振る舞おうと思います。
私はそうでした。
リーダーとしてプロジェクトを完璧に進めよう、メンバーに不満がないように進めようと思っていました。
ですがこのリーダーシップ、すごい疲れます。そして段々余裕がなくなってきます。
そうするとメンバーに無理を強いるようになったり、自分がしっかりしないととより完璧にやろうと振る舞うようになり、また疲れるという悪循環です。
『完璧なリーダーは、もういらない』では、そのリーダー像とは別のリーダーシップについて紹介しています。
それはチームや相手の意見を聞くリーダーシップ。
どちらかというとリーダーというよりまとめ役というイメージですね。
『宇宙兄弟』のエピソードでは、そのような形で進めていくことが多いです。
自分は、この本を読んでみて「チームとして動くために必要なものは何だろう」と思うようになりました。
今のリーダーシップの取り方
今、とあるプロジェクトの開発でリーダーとして仕事をしています。
その中で自分は、
- 完璧である必要はないから、わからないものはメンバーに頼る
- 余裕が持てるようにする
- 自分がどういう意図で設計したことを説明し、行なってもらう作業に納得してもらう
を意識して仕事をしています。
難しいことにそれらを行う過程で、一人メンバーに外れてもらいました。
その人からは自分は嫌われてるかもしれませんが、現状、残ったメンバーとの話を行い、ある程度状況を把握しながら仕事を進めることができているので、正しいことだと思うようにしています。
「嫌われる勇気」について
『完璧なリーダーは、もういらない』では嫌われる勇気についても書かれています。
嫌われる勇気と言えば、アドラー心理学。
人間関係が対人関係の問題を解決し、すべての悩みから解放されるには「嫌われる勇気を持て」と提唱してますね。
ところが、この本では「嫌われる勇気は必要ない」と提唱しています。
「嫌われるように我慢するなら、自分の人生には最初から敵がいないと思う」
宇宙兄弟「完璧なリーダー」は、もういらない。 長尾 彰
なるほど、そういう考え方もあるのかと納得しました。
そもそも嫌われる相手などいないとすると。
ビジネス書を読んでいると、こんな感じで同じ言葉でも色々な意見があって面白いです。時には真逆のことを言ってますしね。
この「嫌われる勇気」も色んなビジネス書で出てきました。
その中で自分の中ではこういうものだなとアップデートしています。
今は
自分が信じて発言したことに対し、相手が不快になり嫌われるなら仕方がない。
です。
自分が発言したことに対して、どう思うかは相手次第です。
どんなに丁寧に言ったところで、相手が不快と思ったら不快なんです。
個人的に自分が信じたところまで考え、それを伝える。
そこまでで自分が自分にしてあげることは最大限行っています。
その先は考える必要はありません。どうしても人間関係上、この人とは合わないという人もいますしね。
その他
TED(Technology Entertainment Design)について
この本ではリーダーシップのことを知る機会としてTED(Technology Entertainment Design)について紹介しています。
TEDとは世界中のさまざまなアイデアを持った人が講演会を開催している非営利団体です。
TEDでは動画の配信も行なっており、その中で「優れたリーダーはどうやって行動を促すか」を紹介していました。
この本で紹介されている内容がプレゼン形式で説明されるのでおすすめです。
他にも色々あるので今後も見ていこうと思います。
宇宙兄弟が読みたくなる
所々、『宇宙兄弟』のエピソードを挟んでいるので、南波六太がどんな風に過ごしているのか漫画を読みたくなりました。
ある意味、漫画販促本としても成り立ってますね。